Date:2011/02/02 19:00
iPodをはじめとするポータブル音楽プレイヤーは、独自性を強調しないと、他社とのなかなか差別化がしづらい状況だ。つい最近では、4万曲を持ち歩ける超強力バッテリーの音楽プレーヤーが登場したが、ついに究極とも言うべき新製品がグリーンハウスより登場した。2011年2月上旬に発売を予定しているデジタルオーディオ「kanaRDf」だ。
実売価格は3,000円前後。ボディカラーは、ホワイトとレッドの2種類。
まずは、機能を見ていこう。
「kana RDf」は、MP3、WMAに対応したデジタルオーディオプレーヤーだ。4GBの内蔵メモリに加え、microSD/ microSDHCにも対応している。音楽の登録はパソコンに接続して、音楽ファイルをドラッグアンドドロップするだけでよく、6種類のイコライザ機能と多彩なプレイモードを備えている。
録音もできるFMラジオ機能に加え、ボイスレコーダー機能、静止画のスライドショー機能もあり、USB充電で最長15時間の使用が可能だ。1.7型液晶で静止画のスライドショーも楽しむことができる。
一昔前であれば、このような多機能な音楽プレイヤーを3,000円前後で販売したら大赤字になるだろう。ところが、技術の進化によりワンチップに様々な機能を持たせた多機能チップも登場している。加えて、メモリータイプの音楽プレイヤーが増えてきたことから、メモリーチップやmicroSDスロットなどのパーツも価格が下がってきた。パーツの低価格化、そして大量生産により、製品の価格をおさえたと考えられる。
音楽プレイヤーに限らずデジタル機器は、機能を盛り込めば盛り込むほど、販売価格が高くなる傾向にある。とはいえ、消費者の購買意欲を掻き立てる大きな要素として、価格の占める割合は大きい。メーカーとしては、価格をおさえつつ、高機能な製品を出す必要があり、それをどのようにクリアするのかが製品の方向性にもある。
ブランドイメージを前面に出す企業では、あえて価格を高いままで販売するケースも多いが、「kana RDf」の場合は低価格路線を選んだ。価格で消費者の購買意欲を掻き立て、その多機能ぶりでハートをバッチリとつかもうという戦略は、功を奏するだろうか。
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